禄文銭 ★★★★★(青森 八戸)

酒場

八戸・盛岡ハシゴ酒の2軒目は、かなり迷ったが「禄文銭」とした。
隣には「八戸を食べよう」あきちゃん、26店舗の屋台が軒を連ねるみろく横丁、名店の南部もぐりなど、気になる店がたくさんあるが、その古民家風の建物の店構えに圧倒され吸い込まれてしまった。事前調べでは特に目を付けていなかった店だ。

暖簾を潜るとカウンター、テーブルがちょいど良い配置で、木目調の店内と落ち着いた雰囲気が名店の予感がする。1軒目はセンベロで、八戸最後の飲み屋のため郷土料理を頼むしかない。

見よこのラインナップを。
WBCの最中だが、侍ジャパンの強力打線に劣りもしない(?)品揃え。
郷土料理に合わせるのは地酒しかない。

店員に聞くと、クラシック1合より「クラシック」の方が量が多いらしい。
迷わず「陸奥男山 クラシック」650円を注文。さしづめ1番DH大谷翔平といったところか。
これがすっごい量で、隣のサラリーマンが見てすぐ注文し「これしかないですよね」と意気投合する位のホームラン級の当たりだった。升の下の皿まで並々継がれるのは初めての体験。

お通しの山芋漬け?は男山クラシックにとても合う。
山芋は好きな食材ベスト5に入るくらい、毎朝食べても飽きない。

アテはどうしようか。魅力がありすぎて決まらないがスタメンは9人までだ(笑)
いやおつまみは3品くらいしか頼めないであろう。後には盛岡が控えている。

絶対頼まなければならないのは「八戸銀鯖」880円、八戸港で水揚げのサバの中でも特に大きい鯖のことを言う。通常と炙りの〆サバ、店員に聞いてもよく分からなかったがスタンダードのものにした。

やはり分厚い。噛み応えがあって、サバの旨味が凝縮されている。
これぞ八戸。ビジュアルもとても綺麗でうっとりする。バランスは吉田正尚の技に匹敵する。

もう1品、魚とくれば肉しかない。南部赤鶏「赤鶏モモ肉の網焼き(塩焼)」880円。
これは・・・や、柔らかすぎる。絶妙な焼き加減にブラックペッパーのまとわり。
ありきたりのチキンではなく、まさにブランド鶏肉の表現にふさわしい逸品であった。
そのパワーは鈴木誠也か村上宗隆か。ホームラン!

最後はこの店の〆「八戸せんべい汁鍋」しかない。
せんべい汁は固いせんべいを汁に浸すと触感がとろける感じになり、好物である。
お麩のお吸い物を連想すると分かりやすい。
野菜もたっぷりで無我夢中で食べまくった。ドジャース優勝の山本由伸ばりの抑えであった。

八戸の魅力あふれる食を堪能し、完全勝利である。

この店は有名人が多数訪れていることが分かった。
店員に誰のサインがあるか聞いたところ、個性的なメンバーであった。

渡瀬恒彦、尾藤イサオ、ノブ&フッキー。渋い。

プロレスラーのサインもあり、レスラーの知り合いに聞いたら、どうやらプロレス興行の打ち上げに使う店らしい。興行のプロモーターの関係の店であろうか。
全日本プロレスやゼロワンの文字がある。

そして、最も驚いたのは「破壊王 橋本真也」のサイン。
2005年に急死したがその破天荒でパワフルなプロレスは脳裏に焼き付いている。
破壊王が来た店で飲めるとは・・・偶然入ったが必然な気がする。

本八戸駅まで徒歩15分、電車に間に合わない。
ダッシュ!盛岡よ待っとれ。