きゅんパス前泊の日曜日の宿は、一度は行きたかった鬼怒川の仁王尊プラザ。
正確には鬼怒川温泉より1駅南下した東武ワールドスクウェア駅から徒歩5分にある。
無人駅なので切符のチェックなどは無い。
駅前には会員制のハーヴェストホテルがあり、一度仕事で泊まったことがある。


ホテルまでの道中は、貸別荘あり、潰れたカラオケやラーメンあり、ホテルの廃墟など、鬼怒川温泉自体が寂れているのがわかる。昔はバブルだったんだろうなー



鬼怒川温泉は色が無い、匂い無い、湯の花無い、ないものづくしの循環アルカリ性温泉ばかりだが、このホテルは源泉掛け流しの硫黄泉なのだ!「鬼怒川なのに」秘湯マニアにはたまらない貴重な温泉である。
ただ、ボロい。ひたすらボロい。
昔のマンションそのものを内装だけ変えてホテルにしている感じ。
母に聞いたら団体旅行で泊まったことがあるようだ。今は素泊まりだけだが、宴会したたんだろうな。使っていない昭和カラオケ喫茶の残り香がそこにはあった。






客室のベランダからは鬼怒川渓谷の山々、名物の屋形船露天風呂、仁王尊2体が眺望でき、黄昏前の太陽が煌々と照らされている。自然って、やはり素晴らしい。

メインの温泉は3か所ある。
まず、暖簾の奥の左に内湯があり、鍵がかかるロッカーがある。ここを拠点に湯巡りをする。
マッサージ機がどかんとあり、何とも昭和の雰囲気。


まず内湯へ。
洗い場もあり、木目調でかなり落ち着ける雰囲気。
入浴した瞬間、そのとろけ具合に驚いた。肌にまとわりつくトロトロ源泉に、ほのかに薫る硫黄臭が相まって源泉そのものが直に身体に入っていく。温度は41℃くらいか、ちょうどよい。
アルカリ性(PH9.6)の硫黄泉という、なかなか無い贅沢な泉質を堪能するのであった。
ずっと流れ出る源泉を触り、顔に浸し楽しんだ。
トロトロは秩父の梵の湯や都幾川の玉川温泉(いづれも埼玉)に通ずるものがある。

続いて、岩風呂の露天風呂。
微温という表記通り、38℃くらいだろうか、3月だと少々寒い。が、長湯はできる。
広くて泳げるくらい。時間を忘れて気持ち良く大の字でほぼ眠っていた。


温泉があるホテルの裏庭には、釣り堀やホテルの名前の由来となった仁王尊がそびえ立つ。
古き良き施設の名残がそこにある。



さて、メインは屋形船露天風呂。
こちらは鬼怒川ライン下りの舟そのままを風呂にした、ここにしか無い温泉。
予想よりも大きい。20名くらいは入れるのではなかろうか。
舟の縁に頭を乗せ足を延ばしてゆったり硫黄泉に入る。最高としか言いようがない。
人気があり若者がずっと喋っていたが気にしたらソンソン。



外を見ると鬼怒川渓谷。
真下に鬼怒川が流れ、2つある浴槽は暖かい時期になると開放される。
鬼怒川ライン下りがある季節は、舟の乗客から掛け声がかかり、入浴客はそれに応えるらしい。素晴らしいコミュニケーション。一度体験してみたい。歴史とうんちくを読んでみて下さい。
今2槽ある屋形船露天風呂は奇跡かもしれない。



温泉を出た後は、夕食の買い出し。
徒歩10分ちょっとのサテンドールというスーパー。
地方のスーパーを訪れるのは面白く、地元の方の生活を見て取れる。
海外もそう。必ずスーパーを訪れる。観光地の浅草、箱根、富士山、京都ばかり見るのではなく、地域に根差した場所の方がその国の本当の姿が分かる。
道中、電信柱に「コンパニオン ドール」の文字が・・・

特製餃子弁当をメインに、駅弁の海鮮弁当(たまたま半額だったので購入)、大人の白いポテトサラダ、あさりと菜の花のおひたし、ナポリタンサラダ。30%引き。
ビールと日光の地酒「日光誉」と合わせる。こたつで食べながらWBCをスマホで観戦。この日はオーストラリア戦。充分な量と、源泉で慣らした身体で一緒に試合に臨む。
接戦だったが、勝利!
1泊2食ではなく、素泊まりでスーパーも乙ですよ。



試合後は夜の屋形船露天風呂にGO!
ちょうちんがあり、雰囲気抜群。勝利の美酒ならぬ、美湯に酔いしれていた。
いつまでも浸かっていたい、そんな夜の源泉であった。


翌日はきゅんパス旅。
始発で宇都宮に向かい八戸に行くため、早めに就寝。とはいっても0時は過ぎていたが。
フロントのおじさんには、玄関の自動扉は手動にしておくからと神対応。
ぼろいが秘湯、名湯で、古くから有名人のファンも多く、サインのが所せましと飾られている。
最後に紹介しよう。








