信州松本 古民家 ~春~ ★★★★★

宿泊

昨年9月以来の信州松本の古民家。家族・友人7名で宿泊。
元々、沖縄八重山地方の西表島で知り合ったオーナーが農家民宿としてオープン。
とはいってもネットなどには出てこないので通常予約はできません。
古民家1棟貸し切りで何とも贅沢な空間。
はっきり言ってハマってしまった・・・
前回はりんご収穫の時期だったが、春の今回はどんなことが待っているだろう・・・
わくわくが止まらない。

最寄り駅にお迎えに来ていただき、スーパーで買い出し経由、車で10分程度。
玄関を潜ると、我らがふるさとが待っていた。
筆者は埼玉に実家があり、田舎に帰省ということを経験してこなかった。
ここ信州はまさに第二の故郷であり、日常の喧騒やストレスなど何もかもを忘れさせてくれる空間が広がっている。

天気が最高で、半そででちょうど良い。
新緑がとてもきれいな光景が広がっており、庭の木にハンモックをつけていただいたり、リゾートチェアを置いていただいたり、前回はいなかった看板犬のお出迎えがあったり、進化を続けています。

到着してゆっくり過ごそうとビールを空けようとした瞬間、事件が・・・
旅行用スーツケースがない!どこを探してもない!
あれ、特急あずさの車両の端に筆者が忘れていた。楽しみ過ぎて調子に乗ってしまい、全く覚えていない、うかつであった。
終着駅である松本駅にあることがわかり、古民家オーナーに送迎していただく。
いろんなうんちく話が聞けて個人的には満足。沢登りやe-bikeなど新しいオプショナルツアーの展望、電車最高地点の小海線に乗ったことや大糸線の廃線問題、沖縄八重山西表島の今・・・などなど。皆さんごめんなさい。

さて、子供が3名参加、ということで、「鯉のアライ作り体験」「岩魚の串刺し体験」を子供たちにやってもらう。既に犬と遊びりんご畑を駆け回っており、テンションMAX状態。
このアルプスの天然水を引いた生け簀?から網ですくって運ぶ。
お魚屋さんの格好をし、奥様に鯉の捌き方を教えてもらい気分は魚市場、その気になっている。
さすがに身を切って、薄造りにするのは大人でも難しい。

岩魚の肝(内臓)をとる→串の刺し方はオーナーが教えてくれる。
こちらは魚も小さく、比較的簡単だ。始めは気持ち悪いとおののいていた子供たちも、慣れたのか楽しそうに内臓を取り出している。
岩魚はアルプスの天然水で泳いでいるだけあって、新鮮でてかてかしている。
塩を振るのはお父さんたち。まさに塩梅が大切だが、塩は焼き色が出るので多めに越したことはない。

しかしこの鯉と岩魚の体験は子供たちにとって一生の宝物だ。
生きているものを調理して食べる、魚など生きものへの感謝、食事を作ってくれる人たちへの感謝、自分が食べて生きていることへの感謝。
こんなことを味わわせてくれること、ありがとうございます。

既に囲炉裏で炭を起こしてくれており、時間をかけてじっくり魚を温めていく。
早く食べたい・・・

はしゃぎながらビールと新緑でゆったりしていくうちに、おつまみが出てくる。
お風呂に順番に入りながら自然と宴会が始まっていく。
ちなみにお風呂は家庭のものと同じ仕様だが、古民家自体がリニューアルされており新しい。
窓を開けるとりんご畑を見ながらの露天風呂のようだ、空気がとても気持ちよい。

見よこの前菜を!
大食漢にはたまらない量が出てくる。しかも全てこだわりがあり美味しい地のものである。。
先ほど子供たちに捌いてもらった鯉のあらい、朝どれシャキシャキサラダ、好物のナスの煮びたし。野沢菜わさび漬け、たけのこ煮もある。
酒が進むすすむ。信州産スパークリングワイン、赤ワインのボトルがアッという間に無くなっていく。

ドレッシングは5種類。全て信州のもの。
筆者の好みは「ごまわさびドレッシング」「わさび醤油ドレッシング」つんつんたまらない。

次に、前回お腹いっぱいでギブアップしてあまり食べられなかった信州肉!
信州豚、信州牛の焼きたてをすぐ提供してくれる。
通常の塩に加え、抹茶塩がお肉のあぶらを引き立てる。うおーっ!うまっ!
今回はこれが食べたくてリベンジしたくて来たところがあるので、目的達成。
お肉の旨さといえば、ひ・み・つ・にしておきます♪

続いて、他では食べられない鯉の甘露煮。
味が染みて、ホロホロ。に、日本酒が欲しい・・・

うす味の信州煮物とのコントラストが面白い。
おかわりあるよ、との声。既にお腹八分目は超えている。この時ばかりは食べる分だけ胃が膨れてほしい。
ちなみに信州では煮物文化であり、朝から煮物でお腹いっぱいになるらしいです。

肉、魚のメインディッシュの後は、季節の天ぷら。
信州らしくりんごの天ぷら(撮り忘れ)、山菜(名前が思い出せず)、しいたけ、舞茸、かぼちゃ、ピーマン、玉ねぎ。揚げたてがどんどん提供される。
地産地消、この辺りで採れるものばかり。新鮮さと風味が違う。何とも贅沢。

ギブアップ寸前!
ご飯ときのこ汁を残ったおかずと〆でフィニッシュ。
満腹、満足な夕食、ごちそうさまでした。

ちなみに、お子さまメニューも載せておきます。
山賊焼き、エビフライ、ハンバーグなどあり。

夕食後は、今回特別にご用意いただいた花火タイム!
子供たちは大はしゃぎ、大人も童心に戻って楽しんだ。
線香花火が心に沁みてきたのは歳をとった証拠?


気が付いたら夜22時近くになっていた。時間が過ぎるのがあっという間すぎる。
そのまま布団に入っておやすみ。

信州松本の春はやや冷える。
5時起きに起きてしまい古民家の庭、りんご畑を上がっていくと、遠くに北アルプスの山々、頂に白いものが眺望できる。犬たちは今日も元気いっぱいだ。
しばらくテレビでニュースも見ていたが、皆起きてこないので散歩に出かけた。

アルプスの手前には松本市内が一望できる。山に囲まれた風光明媚な場所である。
空気が綺麗なので、EPSONなどの半導体メーカーが多くみられる。
またりんごの季節に訪れたい。
朝の散歩は静かで気持ちよく、食べ飲みすぎの体にも健康的に良いのでおすすすめ。
何より、心が洗われます。

戻ると皆起きており、コーヒーを飲みながらゆったりタイム。
よく寝た。お腹は全く減っていない。
朝食が圧巻のボリュームと品数。実は昨晩の岩魚の囲炉裏炭火焼も食べもれていた。

鮭はオーナーのこだわりで分厚く食べ応えがある。こんな大きい鮭には早々出会えない。
いちごも大きい。栄養満点の朝食。筆者のみご飯のおかわりをした。
あと、山わさび納豆はこの古民家での朝食で覚え、普段から好んで買うようになってしまった。まさに「やみつき薬味」である。

お子さまの朝食はこんな感じ。

さて、また朝食後のゆったりタイムを楽しんでいたが、晴れて気持ちがよいので車を借りてアルプス公園に向かうことにした。古民家から30分~40分位。
前回、浅間温泉や松本城などの観光をしているので、子供たちが喜びそうな場所へ。

ドライブ途中に食べられるようにと、お手製のりんごのお菓子を差し入れいただく。
柔らかくて甘くなく素材を活かした味。

アルプス公園は以下に詳しく記載しています。
アルプス公園 ★★★★(信州松本)

古民家へ帰ってくると、抹茶と和菓子タイム。
奥様が茶道の師範をやっており、子供もお茶たてを習いながら体験できる。
何よりの学びと思い出だ。
和菓子は松本の老舗和菓子屋からわざわざ買ってきていただいていた。
これが抹茶にとても合う。
実は普段甘いものを食べないのだが、この甘さと苦さのコラボはたまらず、美味しく召し上がる。

さらにご用意いただいたスイカで締め、最寄り駅まで送ってもらった。
昼食はいらない。むしろ、1日目もいらないくらいだ。
お腹と心を充分に満たしてくれる古民家。最高の気分である。

オーナーの熱意と経験に裏打ちされたコンテンツ。
お客様に合わせたおもてなし。子供たちに喜ばれる他に味わえない体験。
ふるさとに帰ってきたかのようなゆったりできる非日常的空間。
どれも最高の田舎時間である。

長年の旅行会社勤務をしてきて思うのだが、食事と温泉だけの昔ながらの旅館スタイルは流行らないし面白くない。魅力あるコンテンツやオプション、他施設との差別化を図ることでリピーターが増え、何よりも体験し心に残る思い出作りをいかに提供できるかが重要であると、古民家で思った次第であります。

オーナー、奥様、今回も大変お世話になりました。
また訪れることを楽しみに、日々の生活を過ごしてまいります。
ありがとうございました。