2軒目の秘湯は、山あいをどんどん上っていき、電話して営業していた「好山荘」へ。
この地域は11月後半から閉める旅館が多い中、とてもありがたい。
鉄分豊富な赤湯と、硫黄香る白湯、二つの源泉かけ流しがある珍しい温泉である。
標高1,200メートル、完全に山の中。建物は新しく、宿泊もしてみたい。「日本秘湯の会」の宿でもある。秘湯の会であれば間違いない温泉で、秘湯に興味がある方は是非その中から選んで行ってもらいたい。
看板には「神経痛・リュウマチ」の文字が。ここ数年、腰痛があるので痛みが和らぐのではないかと心躍った。


時間は14時過ぎ。14:30には受付終了とあったので、ゆったりできるか不安であったが、受付の年配のお姉さんが「今日はお客様がほとんどいないからゆっくりお風呂に入っていって」と神対応してくれた。日帰り温泉は秘湯であればあるほど入浴時間が短い傾向にあり(個人的見解)とてもありがたい。貸切決定。
まず内湯の赤湯に入浴。
源泉たっぷりで鉄分を含んだ炭酸鉄泉で濃い。伊香保、有馬(兵庫県)、三郷(埼玉県)近辺の茶色い温泉を彷彿させる。貸切なので自由にゆったり過ごした。このようなドバドバ湯で貸切だと必ずやることがある。湯船の周りに寝そべる寝湯だ。他のお客さんがいたらなかなかできない。何とも贅沢である。奥地過ぎて窓の外は寒そう。

赤湯の後は、露天風呂の白湯へ。
一旦旅館の玄関を出て外へ、100m程歩くと目の前にあった開放感抜群の露天風呂。
ブナの原生林に囲まれて非日常的空間である。硫黄の香り漂う単純硫黄泉。同じ白いにごり湯でも、中ノ沢温泉と違い酸性ではないため、肌ざわりがまろやかで気持ち良い。赤湯よりも泉温が低く長湯できそう。
2005年の一文字が「熊」であったことに象徴されるように、これだけ山奥に来ると熊が出ないか心配になる。旅行前には岩手県の温泉地の露天風呂で、従業員が熊に襲われお亡くなりになった事故が思い起こされる。少し怖くなって20分程で撤退。


山の中にぽつんと一軒宿。まさに秘湯であった。


